研究・実践報告 | 【有限会社たいよう】
有限会社たいよう

研究・実践報告

大阪府堺市の運営事業所における実践の記録と分析

当法人では、運営する事業所での実践を記録データに基づいて分析し、研究・実践報告として公表しています。制度上の枠組みだけでは説明しきれない判断や工夫を、検証可能な形で残すための取り組みです。

医療機関のご担当者さまへ紹介先を検討される際の、具体的な判断材料としてご覧ください。
ご本人・ご家族へ療養先を選ぶ際に、何を確認すればよいかの手がかりになります。
同種の事業者さまへ実践の知見を共有し、率直なご意見をいただければ幸いです。

報告一覧

新しい報告から順に掲載しています。各報告は、対象となった方およびご家族等の同意を得たうえで公表しています。

第10報2026年 / 看護小規模多機能型居宅介護「点滴を入れる血管が、もうありません」と言われてから ― 皮下点滴で過ごした最期の382日の記録点滴を続けたいのに、入れる血管がもうない。中心静脈カテーテル(PICC)からCVポートへ、感染で抜去、末梢点滴、そして皮下点滴へ。手段が一つずつ失われていった90歳代の方の382日間の記録です。「予後は数日から1週間以内」と説明を受けて療養病棟ではなく施設を選ばれ、実際には382日を過ごされました。382日間4,619件の記録112日 発語・笑顔最後の382日 搬送0全文を読む第9報2026年 / 看護小規模多機能型居宅介護誤嚥性肺炎を繰り返し胃ろうへ ― それから3食を口から食べるまでの1,065日の記録「もう口からは無理」と説明され、胃ろうを造設して当施設に来られた80歳代の方の記録です。往診医による嚥下機能の評価を受けながら昼1食のムース食から再開し、1年3か月かけて3食すべてを口からの食事に戻されました。とろみも外れ、歩行器で歩き、トイレはご自身で。1,065日を通じて救急搬送・再入院は0件、現在も継続中です。1,065日間(継続中)17,399件の記録3食を経口摂取へ救急搬送・再入院 0全文を読む第8報2026年 / 看護小規模多機能型居宅介護「早く、たいようへ帰りたい」 ― 胃ろうを選ぶまでの意思決定支援と521日間の記録当施設の実践報告で唯一、お看取りではなく現在進行中の記録です。誤嚥性肺炎で入院された80歳代の方に、病院からは経鼻チューブまたは中心静脈栄養での療養病院転院が示されました。ご本人の希望は「早く帰りたい」。意向確認の面談に施設は参加せず、ご本人の言葉によって胃ろうの造設が決まるまでの521日間の記録です。521日間(継続中)1,996件の記録33名の職員看取り以外の事例全文を読む第7報2026年 / 看護小規模多機能型居宅介護人工呼吸器をつけたまま施設へ帰る ― NPPVと中心静脈栄養のまま退院された方と過ごした193日間の記録医療機器がついているから施設へは戻れない。その前提を外した記録です。挿管を希望されないご家族の意向を引き継ぎ、非侵襲的人工呼吸器(NPPV)と中心静脈栄養(TPN)を装着した状態で病院から当施設へお戻りいただきました。関わりは193日間、施設でお過ごしになったのは約140日です。193日間697件の記録21名の職員人工呼吸器・中心静脈栄養 対応全文を読む第6報2026年 / 看護小規模多機能型居宅介護緩和ケア病棟以外の選択肢として ― 末期がんの方と過ごした14日間の記録緩和ケア病棟を案内されたものの、費用とご家庭の事情から入院という選択が難しかった80歳代の方の記録です。当施設で緩和を目的としたケアを行い、ご入居から14日目に施設内でお看取りしました。14日間251件の記録4回 入浴救急搬送・入院 0全文を読む第5報2026年 / 看護小規模多機能型居宅介護点滴を始める判断、やめる決断 ― 食べられなくなった方と過ごした264日間の記録同じ法人のグループホームから移ってこられた90歳代の方の記録です。最初の約4か月は点滴を行わず口からの摂取を続け、その後117日間の点滴を施設内で実施し、最後の3日間はご家族の決断により点滴を行いませんでした。264日間1,089件の記録117日 施設内での点滴救急搬送・入院 0全文を読む第4報2026年 / 看護小規模多機能型居宅介護「オムツ・全介助」の申し送りから、トイレと外出へ ― 集中治療室から退院された方と過ごした59日間の記録低体温症で集中治療室に入られ、全介助・オムツ常時と申し送られた90歳代の方の記録です。入居当日にトイレでの排泄ができ、神社への外出やお花見にも出かけられました。59日間170件の記録21日 トイレでの排泄救急搬送・入院 0全文を読む第3報2026年 / 看護小規模多機能型居宅介護病院ではストレッチャー、当施設では車椅子で ― ご家族が介護を続けられる形を探した47日間の記録ご自宅でご長女の介護を受け、約6週間の入院を経てご入居された90歳代の方について、ご家族が食事介助を続けられる形で支援した47日間の記録です。47日間126件の記録14日 ご家族の介護参加救急搬送・入院 0全文を読む第2報2026年 / 看護小規模多機能型居宅介護点滴を続けたまま入居し、ご家族に囲まれて最期を迎えた85日間特別養護老人ホームでは点滴の継続が難しく行き先が見つからなかった90歳代の方を、ご家族の方針をそのまま引き継いでお受けした85日間の記録です。施設内で輸液と発熱対応を行い、救急搬送・入院0件で最期まで支えました。85日間281件の記録7日 施設内点滴救急搬送・入院 0全文を読む第1報2026年 / 看護小規模多機能型居宅介護身寄りのない方・医療依存度の高い方を64日間支えた記録医療依存度が高く身寄りのない90歳代の方を64日間お受けし、施設内でお看取りした経過の報告です。記録157件を分析し、救急搬送・再入院0件に至った体制を整理しました。64日間157件の記録16日 入浴救急搬送・再入院 0全文を読む

本ページについて

公表の趣旨、報告の構成、倫理上の取扱い、引用の条件を記載しています。項目名をクリックすると開きます。

公表の趣旨

当法人は、大阪府堺市において訪問介護、訪問看護、看護小規模多機能型居宅介護、認知症対応型共同生活介護(グループホーム)、サービス付き高齢者向け住宅、居宅介護支援事業所、デイサービスを運営しています。日々の実践のなかには、制度上の枠組みだけでは説明できない判断や工夫が数多く含まれています。

それらを記録データから再構成し、検証可能な形で公表することには、次の意義があると考えています。

  • 医療機関のご担当者さまが、紹介先を検討される際の具体的な判断材料となること
  • ご本人・ご家族が、療養先を選ぶ際に何を確認すればよいかを知る手がかりとなること
  • 同種のサービスを運営する事業者との間で、実践の知見を共有すること
報告の構成

各報告は、原則として次の4部構成としています。

I. 抄録目的、方法、倫理的配慮、結果、考察、結論の要約
II. 本文事例概要、方法、結果、考察、結論
III. 倫理的配慮個人情報の取扱い、同意の取得方法、審査の経過、利益相反の開示
IV. 配布用要旨医療機関のご担当者さま向けの要約(A4判・ダウンロード可)
倫理方針

報告の作成にあたっては、次の取扱いを共通の方針としています。

  1. 個人識別情報の削除——氏名、生年月日、住所、被保険者番号、利用者IDその他の個人を識別しうる情報はすべて削除します。対象者はアルファベットで表記します。
  2. 年齢および日付の加工——年齢は10歳刻みで表記し、日付は経過日数(第1日、第24日等)に変換します。
  3. 関係機関・関係者の匿名化——紹介元医療機関名、主治医名、訪問診療機関名、職員名、後見受任法人名は記載しません。
  4. 同意の取得——ご本人、またはご本人による同意取得が不可能な場合は意思決定支援を担った方に対し、目的・方法・公表範囲を文書でご説明のうえ、記録の学術利用について同意を得ています。
  5. データの管理——分析データは連結不可能匿名化データとして取り扱い、管理者権限下で保管します。
  6. 表現への配慮——対象者の尊厳を損なう表現を避けます。
  7. 審査——各報告は、当法人の管理者会議における審査を経て承認を得たうえで公表します。
  8. 利益相反——各報告に開示すべき利益相反の有無を明記します。
ご利用にあたっての注意

各報告は、特定の事例の記録に基づく分析です。同様の状態にあるすべての方について、同一の経過や結果を保証するものではありません。療養先の選択や治療方針の判断にあたっては、主治医、担当のケアマネジャー、病院の医療相談室等の専門職にご相談ください。

引用について

本ページに掲載する報告は、出典を明示していただければ引用いただけます。引用の際は次の形式をご利用ください。

著者名.報告の表題.有限会社たいよう 研究・実践報告,発行年,URL(参照日)

報告全文の転載、改変を伴う二次利用をご希望の場合は、事前にお問い合わせください。

ご相談・お問い合わせ

報告の内容に関するお問い合わせ、共同での実践報告のご相談は、下記までご連絡ください。

072-232-4137

有限会社たいよう(大阪府堺市堺区今池町1丁3-22)
FAX 072-226-1332

発行:有限会社たいよう
最終更新:2026年9月3日